弘法山公衆便所

弘法山とは、弘法大師が修行を行ったとされる故事に由来する。ハイキングの入門編という山で、眺望がよく、四季折々美しいところである。建物を違和感なくこの中に馴染むように有機的な形を考えた。秦野の名産落花生に見立た曲線壁の上にたばこの葉をひらりと乗せた屋根をイメージした。壁は丸太の縦づかいとし、間にガラスを嵌込み柔らかい光を取込ませた。屋根は恐竜の背中のような棟と曲線状の桁を丸太で掛け波打たせた。

【名称】 弘法山公衆便所
【建設】 1993
【所在】 神奈川県秦野市
【用途】 公衆便所
【構造】 木造 一部RC造 
【規模】 平屋 
【延床】 31.64㎡
【構造】藤沼敏夫・中田捷夫
【施工】 村上建設