神奈川県立平塚ろう学校

第8回公共建築賞 優秀賞

親しみが持て活動しやすく、目の行き届いた安心感の持てる空間をめざしています。幼稚部、小、中学部、高等部各部 それぞれが特徴をもって集合し中庭を囲むように配置し、その中庭には2階レベルと連続する大階段があり、中央にマロニエの大木を植えています。大階段は外台の客席、入学、卒業式の記念写真を撮る場所であり、学校バザー会場 として父兄や周辺の人達との交流の場ともなります。内部の床、建具、腰壁、手摺、デッキに木を使い外部主要部分床は 暖色のレンガとし、外壁一層分は床からの連続を意識して特注の150角炻器質タイルを貼り各棟は異なったパターン で貼り分けました。壁の白屋根のグレーは統一し全体の調和を計っています。幼稚部のトンガリ屋根には風車が付き視覚 を強調する意味からも前面道路からの風景の1コマを形づくっていて、室内からもガラス屋根を通して見上げる事が出来ます。
【建設】1995
【所在】神奈川県平塚市
【用途】学校
【構造】RC 一部S造 
【規模】地上3階
【延床】18,290㎡
【施工】紅梅・匠特定建設工事共同企業体/成瀬産業㈱
【掲載】建築設計資料92「盲・聾・擁護学校」/建築資料研究社
    撮影/輿水 進